どもる子どものレジリエンスを育てる
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第1回講習会

当日の様子はこちらから(スタタリング・ナウ No.218 2012.10 日本吃音臨床研究会発行)

テーマ: 吃音否定から吃音肯定へ

 吃音の原因は解明できず、治療法はなく、治らない吃音が多い中で、「吃音否定」の前提が、「治さなければならない」と吃音の当事者や親を長年追い詰めてきました。
吃音を否定することで、吃音を隠し、どもりたくないために、話すことから逃げ、対人関係に消極的になり、それが人生へも影響する人が少なくなかったのです。
吃音に悩む人にとって、それは、深刻で大きな問題です。
 「吃音肯定」の臨床には、まず、これまでどもる子どもやどもる人に向けられてきた否定的なまなざしを、肯定的なものへと転換する必要があります。
この新しい転換を推し進めるために、精神医療、福祉、心理臨床の分野で大きな注目を集め始めている、ナラティヴ・アプローチや当事者研究などの理論や手法を学んでいこうとしています。
(講習会案内より一部抜粋)

概要

期  日 2012年8月4日(土)~5日(日)
会  場 千葉県教育会館 (千葉市中央区中央4-13-10)
講  師
浜田 寿美男 奈良女子大学名誉教授
牧野 泰美 国立特別支援教育総合研究所主任研究員
伊藤 伸二 大阪教育大学非常勤講師・日本吃音臨床研究会会長

主な内容

基調提案 「ナラティブ・アプローチ的吃音臨床の提案」 伊藤 伸二
講  演 「ありのままを生きるというかたち ―治すという発想を超えて―」 浜田 寿美男
対  談 「治す文化に対抗する力」 浜田 寿美男・伊藤 伸二
司会 牧野 泰美
話し合い 「講習会の感想・疑問、そこから私たちに何ができるか考える」 グループ討議
シンポジウム 「ことばの教室担当者や言語聴覚士による子どもたちへの取り組み」
実践講座 「親の公開相談会を通して、親との関わりについて考える」
ティーチイン 「2日間をふりかえって」 参加者全員

会場の様子


資料

子どもの幸せにつながる吃音否定から吃音肯定の吃音臨床 日本吃音臨床研究会 伊藤 伸二
ナラティヴ・アプローチ的吃音臨床の提案 日本吃音臨床研究会 伊藤 伸二
吃音をめぐる豊かな「語り」の世界への招待 NPO法人大阪スタタリングプロジェクト 坂本 英樹
ありのままを生きるというかたち 奈良女子大学名誉教授 浜田 寿美男
『吃る子どもへの働きかけ』 宇都宮市立雀宮中央小学校 髙木 浩明
吃音や自分と向き合う子どもの育成 千葉市立あやめ台小学校 渡邉 美穂
吃音と向き合い,つき合うことを目指して 愛知県岩倉市立岩倉南小学校 奥村 寿英
語ること 大阪スタタリングプロジェクト 会長 東野 晃之
ことばの教室での語り合い 千葉市立あやめ台小学校 渡邉 美穂
育児書における「どもり」の記述について NPO法人大阪スタタリングプロジェクト 坂本 英樹


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