どもる子どものレジリエンスを育てる
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第3回講習会

当日の様子はこちらから(スタタリング・ナウ No.246 2015.2 日本吃音臨床研究)

テーマ:ナラティブ・アプローチを教育へ

 「どもることで困ること、ある?」と子どもに尋ねても、「別に」のひと言で終わってしまうと、ことばの教室担当者や言語聴覚士、保護者から聞くことがあります。 子どもたちひとりひとりの思いや考えは異なり、マニュアル的な対処はできませんが、子どもたちの語りを丁寧に聞き、こちらの思いや考えを丁寧に伝えていく中で、 吃音の課題にどう向き合い、対処するかが明確になってきます。 ナラティヴ・アプローチの考え方や技法は、吃音とともに生きる生活の中での体験を、一つの物語として理解します。 子どもは物語の語り手、当事者・主人公であり、保護者や担当者はその子に関わる当事者となります。 その時、唯一の正しい物語があるととらえるのではなく、お互いの語りを摺り合わせる中で、新しい物語を作り出していくことが大切だと考えています。
(講習会案内より抜粋)

概要

期  日 2014年8月2日(土)~3日(日)
会  場 石川県文教会館 (金沢市尾山町10-5)
講  師
斎藤 清二 富山大学保健管理センター長 教授
牧野 泰美 国立特別支援教育総合研究所 総括研究員
伊藤 伸二 大阪教育大学非常勤講師・日本吃音臨床研究会会長

主な内容

基調提案① 「どもりながら豊かに生きる物語」 伊藤 伸二
講 義① 「医療におけるナラティブ・アプローチ」 斎藤 清二
講 義② 「ナラティブ・アプローチによる発達障害大学生支援」 斎藤 清二
面接の実際 斎藤 清二・溝上 茂樹
対 談 「ナラティブ・アプローチの可能性」 斎藤 清二・伊藤 伸二
グループ討議
基調提案② 「人と吃音の関係性の構築とナラティブ・アプローチ」 牧野 泰美
基調提案③ 「吃音の現象学にむけて」
~ナラティヴ・アプローチが開く、どもる人たちの世界~
坂本 英樹
実践発表と討議 「ことばの教室の実践、セルフヘルプグループの活動実践」
みんなで語ろうティーチイン (この講習会に関しての質疑応答と振り返り)

会場の様子


資料

セルフヘルプグループの活動を通して得たもの
第一回吃音問題研究国際大会(1986・京都)基調講演
日本吃音臨床研究会 伊藤 伸二
吃音の現象学にむけて
~ナラティヴ・アプローチが開く、どもる人たちの世界~
NPO法人大阪スタタリングプロジェクト 坂本 英樹
セルフヘルプグループの活動実践とナラティブ・アプローチ NPO法人大阪スタタリングプロジェクト 会長 東野 晃之
吃音について考え、表現する活動への取り組み
~ナラティヴ・アプローチと当事者研究の視点から~
鹿児島県知名町立知な小学校 溝上 茂樹
どもる子どもと、ことばの教室の卒業を考える 千葉市立院内小学校 渡邉 美穂
吃音や自分と向き合い、考え、そして語る
~子どもの「どもりカルタ」を通して~
千葉市立あやめ台小学校 黒田 明志
ことばの教室で子どもたちが話してくれたこと
―自分の問題を外在化する取り組みの中で―
宇都宮市立陽東小学校 髙木 浩明


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