どもる子どものレジリエンスを育てる
▲先頭に戻る

第5回講習会

当日の様子はこちらから

テーマ:子どものレジリエンスを育てる

 最近、発達障害者支援法の支援対象に吃音が入っていることが新聞等で取り上げられ、目にすることが多くなりました。親、ことばの教室の教師、通常の学級の教師は、この状況をどう受け止め、どもる子どもとどうかかわるかという自分の姿勢を明確にする必要があるように思います。
私たちは、吃音を発達障害としての支援を必要とする子どもとしてではなく、苦労や困難があっても、自分で自分の人生を生きる子どもに育つことを支援します。吃音を言語障害、発達障害ととらえるのではなく、吃音を紀元前の時代から、人間と共存してきた、人間として向き合うテーマだと考えます。そのため、当事者研究、ナラティヴ・アプローチ、レジリエンスをもとにした取り組みが、言語指導以上に必要だと確信しています。
 『児童心理2014年8月号』(金子書房)、『教育と医学2014年1月号』(慶應義塾大学出版会)で「レジリエンス」の特集が組まれるなど、精神医学・臨床心理学などの領域で注目される「レジリエンス」が、教育の世界でも関心がもたれるようになってきました。「逆境を乗り越え、心的外傷となる可能性のあった苦難から新たな力で勝ち残る能力、回復力」というレジリエンスの概念は、どもる子どもの支援にとってもっとも必要なテーマだと言えます。
 「吃音と発達障害」の議論は避けて通れません。吃音講習会ではその議論を踏まえ、真に子どもに役立つ支援について考えます。
(講習会案内より抜粋)

概要

期  日 2016年8月11日(木)~12日(金)
会  場 岩倉市生涯学習センター(愛知県岩倉市本町神明西20番地 サクランド岩倉2F)
講  師
松嶋 秀明 滋賀県立大学人間文化学部人間関係学科教授
牧野 泰美 国立特別支援教育総合研究所 総括研究員
伊藤 伸二 日本吃音臨床研究会会長・国際吃音連盟顧問理事

主な内容

基調提案① 吃音にとって、なぜレジリエンスなのか 伊藤 伸二
講 義① 「ナラティブとは何か?」 松嶋 秀明
講 義② 「リジリアンスの心理学-雨と土の物語」 松嶋 秀明
対 談 「子どもたちのレジリエンス」 松嶋 秀明
伊藤 伸二
グループ討議
基調提案② 「吃音と発達障害、障害者手帳」 牧野 泰美
実践発表 「吃音を生きるということ」 千葉市立花見川第三小学校
黒田 明志
演 習① 公開面接、グループ討議
伊藤伸二による公開面接と、それを受けてグループ討議
演 習② 午前中の面接事例のまとめ、面接ポイント解説
みんなで語ろうティーチイン (この講習会に関しての質疑応答と振り返り)

会場の様子


資料

吃音にとって、なぜレジリエンスなのか 日本吃音臨床研究会会長 伊藤 伸二
ナラティブとは何か? 滋賀県立大学人間文化学部人間関係学科教授 松嶋 秀明
リジリアンスの?理学 滋賀県立大学人間文化学部人間関係学科教授 松嶋 秀明
子どものレジリエンス 筑波大学 石隈 利紀
吃音と発達障害、障害者手帳 国立特別支援教育総合研究所 牧野 泰美
吃音と発達障害について 宇都宮市立陽東小学校 高木 浩明
吃音を生きるということ~子どもたちのレジリエンス~ 千葉市立花見川第三小学校 教諭 黒田 明志
子どものレジリエンスを育てる NPO法人 大阪スタタリングプロジェクト 坂本 英樹


クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
このホームページの著作物は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際 ライセンスの下に提供されています。